病院での薄毛治療ってどのようなもの?

最近抜け毛が進み、頭頂部がさみしくなってきた…と思っても、いきなり病院に駆け込む人はなかなかいないかもしれません。しかし「いざ!」となったときに何も知らないのでは不安がありますから、病院ではどのような治療がなされているのかをチェックしてみましょう。

血液検査で薄毛の原因を知る

医療機関で治療を受ける際、まずは血液検査が行われます。検査ではAGA(=男性脱毛症)の発症と関係がある「アンドロゲンレセプター」に関して調べられます。AGAの原因となるテストステロンという男性ホルモンの量が測定され、AGAの進行度合や薬を使った際の副作用を確認して、その人に合った治療方法が選ばれます。薄毛や抜け毛が進行しているからといって必ずしもAGAであるわけではなく、他に原因がある場合もあります。しっかりと薄毛の原因を把握しそれに合わせた対策をしていくためにも血液検査は重要なプロセスです。検査自体は一般の医療機関で行われている血液検査と同じように血液を採取して調べますが、結果が出るまでに約3週間が必要です。

それぞれに必要な治療法を

血液検査の他にも、必要に応じて遺伝子検査や毛髪検査が行われ、より科学的・数値的データに基づいて人それぞれの治療方法が考えられます。例えば男性ホルモンの影響が原因のAGAならば男性ホルモンを抑えるための薬が処方されるのが一般的ですが、この薬は肝臓に異常がある場合には使用できません。そのため別の方法が用いられますが、先の種々の検査ではこのような薬との相性なども調べられています。
また薄毛の原因が脂漏性湿疹や接触性皮膚炎といった頭皮の異常にあることもあります。この場合には皮膚科で適切な治療を施さねばなりませんが、すべての皮膚科で薄毛に関連する治療が適切に行えるかというと必ずしもそうとは言い切れません。専門医のアドバイスをもらい、最適なクリニックを紹介してもらうことも重要です。

薬を使って最適な治療を

AGAの治療の場合、内服薬が処方されることが一般的で、「プロペシア」という男性ホルモンの働きを抑制する薬が世界各国で使用されています。元々は前立腺肥大や前立腺がんの治療に使われていた薬でしたが、服用していた患者の中に「毛髪が濃くなった」という人がいたことから研究が進みAGAの治療薬として開発され、日本でも2005年に厚生労働省の認可が下りました。毎日決まった量を服用し半年ほどで効果が出るとされており、内服を止めると再び脱毛症状が進行してしまいます。男性に対しては有効な効果が確認されており、AGAの治療薬として第一に推奨されていますが、残念ながら女性の薄毛に対する効果は確認されていません。
病院ではこのように、綿密な検査によって個々人に合わせた治療法が採択されています。自分の薄毛の原因を正確に把握し最も効果的な治療を行うためにも、一度病院を訪ねてみると良いかもしれませんね。

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